シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解釈。或は、落書きやネタバレ。

小さな緑の御縁

今週のお題「ゲン担ぎ」

 

縁あって、今年から緑のダルマがやって来ました。

ダルマといっても、ヨイセ!と背中を反らせて抱え込むような大型サイズではなく、チョコンっと手の平に置ける小さなダルマです。

早速、左目に墨を入れて机の上に配置しました。なんだか、ダルマの視線が気になる今日この頃です。

 

験を担ぐ、縁起を担ぐ、という言葉の意味は同じものなのか分りませんが、物事に対して良い前兆を気にする事なのだろうと思います。

物事をした結果に良い事があったから、また良い結果を期待して同じ物事をする。又は、誰かからの見聞や自身の直感で、この物事をすれば良い結果があるはずだから、あるだろうと物事をする。

過去の実績の有る無しの大きな違いはありますが、未来の期待という事は同じですね。

緑のダルマは実績のない期待です。

 

今年一月、神社へと初詣に行きました。その出来事です。

色彩の淋しい季節の風景は、神社の鳥居と巫女さんの袴の朱色がより鮮やかに目に写り込みます。そんな巫女さんがおすすめするおみくじコーナーからも色鮮やかな光景が広がっていました。

大きな幼児用プールの中に小さな赤や緑、紫、黄色、青など沢山の色彩が目を惹きます。それは張子の色です。張子はダルマやタイなどの縁起物です。小さなビニール袋の中におみくじと小さな張子が入っていました。

直径一間ほどの大きな円形の囲いの中には、小さなおみくじ袋で盛り上がった色彩の波頭が大小様々に立っています。

そのおみくじ袋を釣竿で吊り上げるのです。運勢を吊り上げる趣向でしょうか。

釣糸の先には、曲線的にW形へ加工した針金が付けられており、袋に付けられたクリップを引っかける仕組みです。

とにかくダルマ欲しさに釣竿を握りました。もしかすると、邪念を捨てて無心で釣糸を垂らさなければいけないのかもしれませんが、ダルマ欲しさにダルマの多い釣り場へと向かいました。

このダルマを吊り上げたいと気持ちが高まれば高まるほど釣竿を握る手に力が入り、プルプルと釣糸は揺れて、狙いが定まりません。何が吊れるのかと謎の期待を周囲から感じます。巫女さんや知人、ギャラリーの視線が気になります。とにかく、吊り上げなければとおみくじ袋の波頭に釣糸を垂らし、引き上げました。

わずかに釣竿の先に重みを感じ、ゆっくりと落とさない様に吊り上げたのが今自宅で佇む緑のダルマです。

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おみくじは、とにかく用心せよ!と書いてあったので、難を転じて福となってほしいなっとナンテンの枝へと結わってきました。ナンテンの実の赤、葉の緑、その強い色彩から感じるたくましさに開運招福を願いました。

ダルマの色には意味があるようです。緑は健康を祈願するダルマらしいので、風邪などひかないようにしたいものです。

 

験や縁起を担ぐとは欲の肯定なのだと考えます。より多くの幸福感のためにと、日常にある些細な物事なのでしょう。前向きに才能を向上できるささやかな儀式だと思えれば日々は明るく、福の多い年になのかもしれません。

縁あった緑のダルマに健康を見守られる年でありたいものです。あと、もうすこしでよいので腹部の脂肪を燃焼してもらいたい。視力回復もお願いしたい欲まみれです。