シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解釈。或は、落書き。

野心をくすぐる

今週のお題「芸術の秋」 今年の秋は魁 CONCEPTにメロメロです。とにかくカッコイイと直感的に反応してしまい、色んな角度から眺めたくなります。まぁ個人の感想です。 第45回東京モーターショーにおいて、マツダはVISION COUPEと魁(カイ)CONCEPTを発表しま…

見惚れるダンス:オーバーフェンス

※以下ネタバレ注意です。 お互いに少し壊れていて、その壊れた所から相手の壊れた所へ感情を投げ込んで絆を深めて合う、そんな相性のふたりが描かれている。彼らの関係を見守りたくなっちゃう映画が“オーバーフェンス”です。 白岩義男の日常は、自転車で職業…

柑橘の朝:ダークナイト

※以下ネタバレ注意です。 映画“ダークナイト”の劇中に、人知れず不幸を取り除こうとするシーンが描かれています。それは、その人が想う幸せであり行為を伝える為ではない、反射的でさりげない行動の優しさです。 バットマンは闇に活躍する存在。彼は明け方ま…

握りしめていたい指:パーマネント野ばら

※以下ネタバレ注意です。 夏はコントラストが強い季節です。強い光が、濃い影を地面に描く。その強い光は意識を曖昧にさせてしまう事があります。 でも、強い光をぼんやり浴びて立ち止まり、薄れていく意識に溺れる心地良さもあります。 そんな忘我の時間を…

見上げる。

炎天下に影を落とす東京駅の映像を眺めていると、シン・ゴジラに熱狂した去年の夏を思い出します。そして、その熱気の記憶は2012年秋の記憶をも意識の片隅に再生させるのです。 その秋の日の記憶は東京駅から始まります。山陰地方の知人宅へ宿泊休養する為に…

自転車に乗ろう。:グランドフィナーレ

※以下ネタバレ注意です。 “グランドフィナーレ”はスイスの高級リゾートに宿泊するセレブ達を描いた作品で、ゆったりとした時間の流れる映画です。 初めに抱く印象は圧倒的な映像美です。高原の鮮やかな色彩から清涼感が伝わってきます。遠景に映り込む白い山…

メティエダールの時間

なだらかな意識に緊張感が生まれる瞬間があります。 2017年5月末の日本で発表された、シャネルのメティエダールコレクションの動画を観ていたら、パッと目を惹く華のある女性に見惚れて描いてみました。このコレクションでは、社交界のイメージと共に、ファ…

街の気配を感じて、:ブルックリンの恋人たち

※以下ネタバレ注意です。 “ブルックリンの恋人たち”は、感覚的な映画でした。 レスリーは事故に合い、意識を失い入院してしまう。そして、姉のフラニーは彼の意識を取り戻そうと、病室に彼の日常を再現しようとします。弟の日常を日記から感じ、ブルックリン…

銀河の虹

ここ最近、思考が鈍っている。 天気の激しい落差から体調を崩しているのだと思う。解りやすく体に熱が出る事もないので、気まぐれな心のせいにしてしまう。時々感じる息苦しさは黄砂のせいだろうか。ただ何となく心が体を突き動かそうとしないように感じてし…

これからも続く物語。その途中で振り向いて、:ベルギー奇想の系譜展

木漏れ陽を浴びて緩やかなスロープと階段を上ると、大谷石で装飾された美術館が見える。中庭に在る大きな赤いチューブが印象的なその建物は、宇都宮美術館です。 5月7日まで開催されている“ベルギー奇想の系譜展”に行ってきました。 奇想と形容されている作…

陽の光を浴びて、:Mr.ホームズ 名探偵最後の事件

完全な推理は、何度行っても同じ結論に至ります。しかし、回想は、意識に復元される度に歪められてしまいます。そして、再び記憶される。だからこそ悲しみや恐怖を受け入れ、幸福を膨らませる事が出来るのだと思います。そして、健気な絆が回想する勇気や喜…

白い世界で燃える。:レヴェナント

※以下ネタバレ注意です。 映画“レヴェナント”では、描かれる大自然に感服します。 雪原広がる極寒の自然は美しくも冷酷さが際立ちます。無慈悲に命を奪う自然から、恐怖が描写されています。その自然の中で人々が生き抜く姿が描かれています。 ワンシーンで…

バニラネコ(バニラを好む内なるネコ)

今週のお題「お気に入りのスニーカー」 プーマのスニーカーを手にしたキッカケはプーマだった。 スニーカーの側面内側にプリントされたプーマに惹かれた。灰色の生地に、土踏まずから爪先にかけて全身をバネに伸び上がる黒いプーマ。前足を縮め、後ろ足を大…

金の腕輪、銀の腕輪:仮面ライダーアマゾンズ・シーズン1

とうとう “仮面ライダーアマゾンズ”シーズン2の配信予定が発表されましたね。 シーズン1より5年後の世界が描かれているそうです。TV版で観たシーズン1が面白かったので楽しみです。 仮面ライダーアマゾンズは昭和版“仮面ライダーアマゾン”のリブート作品で…

青空は続くよ、どこまでも。:ROOM

※以下ネタバレ注意です。 優しさについて考えてしまう映画でした。 映画冒頭は、信頼の絆を感じる2人が描かれています。走り回る少年と、彼に微笑む若い女性。しかし、二人の生活する環境に違和感を覚えます。喜々とした少年を軸に走り回る部屋が映し出され…

ミルフィーユ仕立ての森

今週のお題「私のタラレバ」 冬の強い陽射の下、枯れ木の森を眺めて寒風に凍えた。 世界は森の落葉のような構造なのかもしれない。 刹那ごとに可能性が落葉のように舞い散り、幾重にも厚みを増す足下。人は、その森の結界を破り、選り抜きの落葉を拾い集めら…

笑みより此岸の情緒:カルテット第3話

※以下ネタバレ注意です。 TBS火曜ドラマ“カルテット”の第3話目の事です。すずめちゃんの変貌が見所でした。 何事にも笑うチェリストの女性、すずめちゃん。寝坊しても、洗濯物が雪にさらされても、ランジェリーが暖炉に飛び込んでしまっても笑ってるすず…

メガネより彼岸の景色:カルテット第2話

※以下ネタバレ注意です。 TBS火曜ドラマ“カルテット”の2話目に登場する別府君の個性が爆発しました。 カルテットとは、弦楽四重奏の事です。主に1st、2ndヴァイオリンとヴィオラとチェロの楽器で構成されます。それぞれ楽器の個性の音色が共鳴して1つの曲…

暗室での魔法:ミッドナイト・イン・パリ

今週のお題「恋バナ」 ※以下ネタバレ注意です。 ♪パァ~ラパラパァ~~…。っと、トランペットの音色を背景にパリの景色が次々と映し出される。木々の中に佇む石造りの建物。その街並みを行き交う人々。落ち着いた夜景、そして雨でしっとりと輝いた街角。ファ…

渡るカンヌのパルム・ドール:山田孝之のカンヌ映画祭

※以下ネタバレ注意です。 深夜ドラマ “山田孝之のカンヌ映画祭”は、とても面白いです。そして、実に刺激的です。 2016年夏。山田孝之さんと山下敦弘監督がカンヌに訪れるシーンから始まります。観光客で賑わうカンヌに2人はタキシードと蝶ネクタイという正装…

天気予報が語る事:ジョン・ウィック

※以下ネタバレ注意です。 ストイックな男はダークスーツが似合う。“ジョン・ウィック”は、そんな主人公のカーアクションとガンフーに魅力を感じる映画です。 つい惹かれてしまう車や銃の魅力。造形美の内側に、圧倒的な力の存在を感じてしまう事があります。…

賀正のダチョウ

今週のお題「2017年にやりたいこと」 新年あけましておめでとうございます。 このブログは主に映画と出会い、強烈なのにぼんやりとした曖昧な感情をつらつらと独り語りして言葉にしています。 去年も沢山の映画に出会いました。劇場での “シン・ゴジラ”は実…

道程の道標への事:ザ・ウォーク

※以下ネタバレ注意です。 なぜ絵を描くのか。なぜ歌を歌うのか。 なぜそんな絵を見せるのか。なぜこんな歌を聞かせるのか。 芸術表現とは理解されなければ狂気の沙汰です。 たとえ理解されなくても描きたいから描き、歌いたいから歌う。その衝動は直感的で、…

値踏みできない友情の価値:悪魔の手毬唄(1977)

来たる19日に新しい金田一シリーズの“獄門島”が放送予定であり楽しみです。 映像化された金田一シリーズは幾つも在ります。しかし、市川崑監督作品での石坂浩二さんの金田一像しか知らないのですが語らせて下さい。 今回の金田一耕助は長谷川博己さんが演じ…

フリダシへ戻る。じゃぁない。:ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声

※以下ネタバレ注意です。 声楽が好きな人なら、ボーイソプラノという言葉の響きだけで切なさを連想させてしまうタイトルの映画です。少年には変声期があり、高い声から低い声へと変化します。発声器官の成長に伴なって声質が変化します。そのわずかな時間の…

ラベンダーと御醤油とワタシの記憶:時をかける少女(1983)

※以下ネタバレ注意です。 記憶を疑い、現実を見失いかけてしまう錯覚を感じる映画です。 時をかける少女は小説をキッカケに映画やアニメ、ドラマ、舞台化されています。今回はその映像化第1作目の作品、1983年の映画“時をかける少女”です。 最近の記憶では2…

満員御礼の会場で熱を叫んだケモノ:シン・ゴジラ

お題「最近見た映画」 やっとこさ、9月に入ってシン・ゴジラを鑑賞してきました。上映から1ヶ月以上も経過しているのに会場は満席で驚きました。まだまだ人気なのですね。その日は男性割引の日だったので客層は男性ばかりと思っていたのですが、意外にも年配…

あらっ!入っちゃうんじゃないの?:人生スイッチ

※以下ネタバレ注意です。 “映画・人生スイッチ”のオープニングクレジットに引き込まれました。 この映画は6話のショートストーリーで構成されています。 1つ目のストーリーが終わり、オープニングクレジットが始まります。それは音楽と共にたくさんの動物達…

笛の音と月と、:合葬

以下ネタバレ注意です。 “映画・合葬”は幕末に将軍と江戸市中を守るために結成された彰義隊に関わる3人の若い男達の話です。歴史上、彰義隊は上野戦争へと飲み込まれていきます。その若い命の想いが描かれ、作品全体はどんよりと暗い照明が印象的です。その…

先生も揚げパンが大好きです。:きみはいい子

今週のお題「映画の夏」 ※以下ネタバレ注意です。 みなさんは映画のエンドクレジットを最後まで見ますか?私はエンドクレジット中に、色々な感想や終劇後の展開を想像します。だから、エンドクレジットの選曲にはセンスを感じます。 “映画・きみはいい子”は…