シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解釈。或は、落書きやネタバレ。

あらっ!入っちゃうんじゃないの?:人生スイッチ

※以下ネタバレ注意です。 “映画・人生スイッチ”のオープニングクレジットに引き込まれました。 この映画は6話のショートストーリーで構成されています。 1つ目のストーリーが終わり、オープニングクレジットが始まります。それは音楽と共にたくさんの動物達…

笛の音と月と、:合葬

以下ネタバレ注意です。 “映画・合葬”は幕末に将軍と江戸市中を守るために結成された彰義隊に関わる3人の若い男達の話です。歴史上、彰義隊は上野戦争へと飲み込まれていきます。その若い命の想いが描かれ、作品全体はどんよりと暗い照明が印象的です。その…

先生も揚げパンが大好きです。:きみはいい子

今週のお題「映画の夏」 ※以下ネタバレ注意です。 みなさんは映画のエンドクレジットを最後まで見ますか?私はエンドクレジット中に、色々な感想や終劇後の展開を想像します。だから、エンドクレジットの選曲にはセンスを感じます。 “映画・きみはいい子”は…

道半ばの男達の事:るろうに剣心

今週のお題「映画の夏」 以下ネタバレ注意です。 前回、映画・るろうに剣心の巻町操を描いたら四乃森蒼紫が描きたくなったので描いてみました。今のところ3部作の映画なのですが、続編を期待しています。夏から秋への季節の変化と人々の心情の変化が共鳴する…

同工異曲の猫

はてなから1年前を振り返ってみませんか?とメールが届いたので1年前と同じ構図で描いてみた。 これが1年前です。人物がシンプルで表情が読み取りやすい。この頃は小さい画面の中で大雑把に構図と色彩の感覚を身に付けたいと思っていました。 これが今です…

先生の白い車:くちびるに歌を

以下ネタバレ注意です。 芸術で誰かを幸せにする事ができるのだろうか。映画・ “くちびるに歌を”では、その葛藤が描かれています。 純粋な気持ちで芸術活動を始めたのに、いつしかその行為に戸惑い迷ってしまう。経済活動や競争社会の中で芸術は自由を見失う…

タイムライン上の好奇心:ポンピドゥー・センター傑作展

人は昔から絵を描き、表現して何かを伝えようとしてきました。 ラスコー洞窟の壁画が現存している事から、絵画に対する興味は太古から続いています。そして、絵画の技術は年々進歩し、写実的に表現されて現在でも人々の感性を刺激しています。 しかし、近現…

乾いた熱い風に吹かれてみよう。

今週のお題「2016上半期」 じっとりと湿度の高い日々が続いている。まだ生乾きの残るシャツにドライヤーの風を当てると、湿気と共に心地良い香りが広がる。柔軟剤の香りだ。サラリと気持ち良いシャツは気分も気持ち良くなる。 では、思考の湿気を吹き飛ばす…

お見事な行間:真田丸 のぼうの城

以下ネタバレ注意です。 大河ドラマ“真田丸”は、24回「滅亡」でとうとう北条家滅亡まで進んだ。 その劇中、北条討伐の過程である忍城攻めで石田三成が苦しめられる。 小田原で、昌幸たちが降伏した北条氏政の延命と武士(モノノフ)としての矜持を共感してい…

ふたりの色彩:少女革命ウテナ 29話

今週のお題「雨の日グッズ」 以下ネタバレ注意です。 ワイパーの音が印象的なシーンがある。 その作品は、テレビアニメ、少女革命ウテナの29話に描かれている。 少女革命ウテナは、超現実的と抽象的なアニメ演出で御耽美な世界観を描き、実に間口の狭い作品…

無理矢理に剥かないで:6才のボクが大人になるまで

映画・“6才のボクが大人になるまで”で描かれている家族に釘付けになってしまった。 鑑賞しはじめて少し戸惑ってしまう。ストンと時間が飛んで、新しい展開が始まっては終わるからだ。新しい展開についての回想はない。淡々と、ぶつ切りにされた日常が時間列…

赤いウレイと緑のイカリ:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

映画、アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンでは、トニーの憂いから生み出される力の存在を描いている。 最も印象に残った存在はハルクバスターだ。アイアンマン、トニー・スタークとハルク、ブルース・バナーの憂いから開発された。怒りで制御不能のハ…

足元の小さな英雄:AIR MAX カスタマイズ

今週のお題「わたしの一足」 靴は消耗品と考えているので、気に入った一足でも履き潰して捨ててしまいます。 靴は捨てたら買い足す具合です。新品を購入する時は、コレと狙いを定めてお店に行きません。靴が必要なその時にお店へ出向き、必ず試し履きして購…

蔓と果実のシルエット

今週のお題「植物大好き」 アサガオのツルが好きだ。ツルは日光を集める為に伸び、葉を広げ、花を咲かせ、種子を実らせる。その伸び行く軌道は、趣きのある曲線の美を秘めている。 学年は忘れてしまったが、小学校低学年の理科の授業にアサガオの観察があっ…

南仏よいとこ一度はおいで。:マジック・イン・ムーンライト

以下ネタバレ注意です。 映画・マジック・イン・ムーンライトは、1928年頃の南仏を舞台に描かれている。マジシャンの男、スタンリーが、富豪に取入る女占い師ソフィのオカルトを見破ろうとする話だ。富豪はソフィの霊能力で幸せ一杯なのだが、スタンリーはそ…

活きてらっしゃる。:トットてれび

“トットてれび”これ、おもしろいです。 「8時15分です。ッエ。」っと、始まるNHKの土曜ドラマなのです。トットこと黒柳徹子さんのエッセイをドラマ化したもので舞台は昭和28年ごろ、もちろん主人公はトットちゃんです。その役を演じる満島ひかりさんの存…

ひとりじゃないから:はじまりのうた

今週のお題「私がブログを書く理由」 以下ネタバレ注意です。 映画、“はじまりのうた”は、人間関係に疲れた男女が音楽をキッカケに居場所を見つけ出します。音楽プロデューサーで男性のダンと女性シンガーソングライターのグレタはNYで出会い、音楽活動を…

喉元に喰らい付く期待:シン・ゴジラ予告

シン・ゴジラの映画予告動画が公開された。これは楽しみだ。 巨大感の演出がすごい。巨大なシッポがゾワ~っと人々と建物の上を通りすぎるシーンから、いつシッポが建物を破壊するかソワソワする。その瓦礫から人々は逃げなくてはならない。巨大と共に恐怖が…

たのしいことば:小説・円卓

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE ※以下、ネタバレ注意です。 リズムの楽しい言葉がある。言葉の印象は物事を連想させる。そんな言葉の魅力に取りつかれた小学三年生、渦原琴子。通称こっこが幼馴染のめがね男子、ぽっさん、と過ごす夏休みの成長が…

白鳥が飛び立つ刻:小説・リップヴァンウィンクルの花嫁

小説・リップヴァンウィンクルの花嫁を読んだ。 読み終えたら、疲れに気付いてボンヤリしてしまった。感情の揺れに心がバランスを取ろうとしているんだろう。しばらくしたら色々と考えが巡り出した。 それでも体はグッタリしている。疲れを感じさせないほど…

制作過程、と言う名の自己肯定:イラストメイキング

今回はイラストメイキングです。 画像検索をキッカケに、このブロブへ遊びに来てくれる方々もいらっしゃいます。閲覧ありがとうございます。感謝の意を込めてメイキングを紹介しようと思います。 制作過程を知る事でイラストや絵画の鑑賞が楽くなれば良いな…

翠玉眼の品定め

今週のお題「犬派? 猫派?」 どちらかと問われれば猫派である。微妙な差で猫を選ぶ。犬も好きだ。 責任感の無い事に自覚しているから、いきものを飼う事をしていない。知人宅では犬や猫を飼っている家がある。それでも犬よりも猫との出会いが多い。すっかり…

三十六計、逃げるに如かず。

今週のお題「卒業」 卒業は人を新しい世界へ向かわせます。そして、その背中を見届ける人がいます。その見届ける想いは、熱を帯びた決意を生む事がある。 この季節は、桜が咲いては浮かれ、桜が散っては項垂れてしまう。 もし、学校や会社の先輩の卒業で不安…

魔性のテンポ:セッション

以下ネタバレ注意です。 映画“セッション”は、ドラム奏者の学生と音楽教師との映画である。音楽の道を突き進む者と導く者を描いた作品から、芸術による感情表現の一面を知る事が出来る。その感情はネガティブだ。怒りによる芸術表現の為に、罵詈雑言が飛び交…

先生はカンパネルラのように、:幕が上がる

以下ネタバレ注意です。 映画“暮幕が上がる”は、ももいろクローバZの5人が主演の映画だ。しかし、モノノフたちが観るアイドル映画だと決めつけないで観てもらい映画です。 ももクロをはじめ、この映画に関わる人々が真剣に楽しんで制作している事が伝わって…

渾身で、弱く優しく。:さよならドビュッシー

以下ネタバレ注意です。 映画“さよならドビュッシー”は、少女の奏でるピアノの音色に惹きつけられる。 少女が奏でるピアノに込められた想いと優しさを知る事で、芸術活動という本質を考えさせられる。正確である音は鍛錬の賜物であり、奏でたい気持ちこそ音…

心臓の陽だまり:栃木県那須高原【藤城清治美術館】

初夏の事である。山道の運転で日光浴をしながら、栃木県北部、那須高原の美術館に出かけた。藤城清治美術館である。 車から降り、長時間運転して縮こまった体を伸ばす。日光浴した顔に風が流れこみ、汗を乾かす。涼しさから、ここが高原である事を確認する。…

肋骨の道端:栃木県那須高原【板室街道】

初夏の事である。峠道の日光浴はとても気持ちが晴れる。栃木県北部の板室街道から那須高原へ向かうと、木の俣渓谷の手前にトンネルが現れる。 山の斜面に建造されたものであって、山側の南面と天井がコンクリートで覆われ、北側の谷側は解放的な設計である。…

めがねとじゃぽにか:円卓 こっこ、ひと夏のイマジン

以下ネタバレ注意です。 映画“円卓 こっこ、ひと夏のイマジン”は未知に対する喜びと戸惑いにあふれている。 初めて知る言葉のリズムに好奇心をくすぐられ、希望が広がっていく。世界に知らない事があるというだけで幸せを感じる。 しかし、その喜びは都合の…

指輪に触れる仕草

今週のお題「お気に入りの一着」 その人に似合わない装飾品を見付けると、人柄を感じる。 白髪交じりの髭の紳士のネクタイが、小さなドラえもんで溢れている。孫からの贈り物だろう。 オシャレなサバサバした女性で流行のコートを着こなしているのに、塗装の…