シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解説。或は、落書き。

包帯男は燃え上がる。:るろうに剣心-伝説の最期編

こんにちは。

 今回は映画るろうに剣心-伝説の最期編のあらすじと感想を独断と偏見でイラストと共に語りたいと思います。るろけん-伝説の最期編その5です。

 

 では、ここから作品のネタバレ注意です。

 

幕末の残り火と明治の活き火。

「続けて撃て―!」

 志々雄の船が新政府からの砲撃に揺れる。船内は破壊され所々から火の手が上がり、資材が落ちる。鉄船の人々は混乱に陥る。

 しかし、陸上でも新政府の砲撃に混乱する。「緋村たちがまだ中にいるんだぞ。」

 

 剣心は志々雄を探し船内の深層へ向かう。部屋に入った途端に銃撃の嵐にあう。木箱を盾にして避ける様に部屋の中央へと走り出る。部屋全体が吹き抜けになっている。破壊される木箱と舞い散る埃。

「方治、邪魔だ。」

 銃撃を避けた剣心の頭上に志々雄が由美と共に現れる。対峙する志々雄と剣心。

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「ようやく会えたな、先輩。」

「待たせたな。」

 階段をゆっくり降りながら志々雄は剣心に問う。

「政府にとっては俺も先輩も同じ穴のムジナだ。都合の悪いモノはさっさと海の藻屑にしようって事らしいなぁ。」

「決着を付けるぞ。」

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 二人の刀撃が始まる。発火する志々雄の攻撃に剣心はなかなか反撃が追い付かない。志々雄が剣心を圧倒している。志々雄は攻撃の手を休めない、なりふり構わず木箱を破壊しながら剣心に迫る。吹き抜けの部屋に炎が舞い上がる。

「そんなモンかよ、先輩。」f:id:kimerateiru:20150922182928j:plain

 剣心を刀撃で追い詰め、掴み木箱に叩きつける。剣心の反撃は効いていない。拳を繰り出し、蹴る、投げ倒す。倒れ込んだ剣心は足を掴まれ炎と共に刀を振り下ろされる。

 スキを見出し立ち上がるが刀撃は絶え間なく剣心を追い詰める。志々雄は剣心を側から受け流しざまに背中を発火した刀で斬る。切り裂かれ焦げた緋色の着物。喜び上がる志々雄は、剣心を掴み肩へと噛み付く。耐えられずに絶叫する剣心。

 志々雄は重心を後方へ移し、剣心を巴投げする。投げ飛ばされた剣心は木箱を破壊しながら倒れ込み、破壊片に埋もれる。

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 時計を気にして微笑む由美。歓喜の声を上げる方治。肉片を吐き捨てる志々雄。

「おいおい。もう終わりじゃねぇだろうな。」

 志々雄の挑発に剣心の返答は無い。破壊片に埋もれた剣心の姿は確認できない。

 

 コツ。コツ。階段を下りる足音に志々雄は反応して、振り向き見上げる。狼が一匹。

「お゛ぅぅぅおお゛ぅぅおおぅぅ。斎藤さんか。久しぶりだな。懲りずにヤラれに来たな。」

「手負い一人片付けた位でイイ気になるな。」

「さぁてと。何を見せてくれるかな。」

 喜々として走り出し、木箱を足場に、二階へと斎藤に飛びかかる志々雄。

 斬り合い、突きを交わし志々雄は斎藤の首を締め上げる。

「残念だったな斎藤さんよ。」

 ウォォォイ。佐之助が部屋に転がり落ちてくる。佐之助は包帯男を見付け走り出す。階段を掛け上がり、方治を殴り、天井からの縄を利用して振り子で志々雄へ向かい飛び込み、志々雄と斎藤の間に割って入る。

 斎藤は咄嗟に志々雄へ斬り込むが蹴り落とされる。

 佐之助は志々雄に殴りかかる。打ち合いの後、志々雄と共に佐之助は階下の木箱へ仰向けに蹴り落とされる。振り下ろされた拳を喰い、背中側の木箱が破壊される。がくりと体中の力を失う。

 投げ飛ばされた剣心。蹴落とされた斎藤は立ち上がれない。仰向けの佐之助。部屋の中央で志々雄は見下す。

「だらしねぇなぁ。寄って集ってそんなモンか。」

 ガザン。志々雄の後方、破壊片の中から剣心が立ち上がる。

 志々雄は剣心に気付く。

「無理すんなよ先輩。そろそろ終りにしてやるよ。」

 剣心へ斬り込む志々雄の前に人影が現れる。刀筋が二つ。すかさず志々雄は刀撃を避ける。

「誰だお前は?負け犬がまた紛れ込んできたか。」

 志々雄に対峙する二刀流の男は四乃森蒼紫。それを見守る剣心。

「抜刀斎は俺が倒す。誰にも邪魔はさせん。」

 蒼紫が斬り込み刀撃を交わすが、志々雄に蹴り飛ばされる。間を置かず剣心が斬り込む、佐之助が体当たりする。斎藤が突撃し、蒼紫も復活して刀を振る。戦いの流れが変わる。

 志々雄に対し、それぞれが未来の為に戦う。一騎打ちではない。新しい時代の為に、帰る居場所の為に、それぞれの想いを込めて一撃一撃を打ち込む。しかし、その想いには志々雄にも同質な熱を感じる。その熱のうねりに幕末を垣間見る。

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 志々雄の炎をまとう刀の一振りにそれぞれが間合いを取る。爆発を起こす船。志々雄はゆっくりと四人を見回す。再会される刀撃の嵐。由美は時計を気にしている。

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「効かねぇな。」

 よろける志々雄は更に熱を増し、攻撃にも勢いが増す。蹴り飛ばされる佐之助。爆炎と共に斬り倒される剣心、蒼紫、斎藤。叫びを上げ、一人だけ立ち続ける志々雄。

「この俺の灼熱と化した血肉を、ハァハァもっと熱く!ハァもっと楽しませろ!!!」

 そう叫び、志々雄は吐血する。膝を付く志々雄に駆け寄る由美。剣心は立ち上がり二人の様子をうかがう。

 

 志々雄は、かつて活き活きとしていた時代の熱を感じ喜ぶ。しかし、それは彼を否定する三人の熱意からである。

 志々雄からは喜びと共に、共感されない淋しさを感じる。それは、もう三人は新しい時代に生きているから。それぞれ四人が幕末から現在までの居場所によって、求められ方によって熱意の質がかわってしまった事の現われである。その熱意のコントラストが印象的でした。

 

最後までお付き合いありがとうございます。よろしければ次回もお付き合いください。