読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解説。或は、落書き。

お面男はみんな愛してる。:-FRANK-フランク-

コメディー ドリーム

こんにちは。

 今回は映画-FRANK-フランク-のあらすじと感想を独断と偏見で、イラストと共に語りたいと思います。

 

 では、ここから作品のネタバレ注意です。

 

───ジョンへ 信じることをやめないで。

 ジョンの部屋のポスターに書かれているメッセージだ。

 

 ジョンは仕事をこなしながら、SNSで作曲活動をアップして日々を送っている。

 日常の印象を作詞し、曲を付けるキーボードプレイヤー。

 そんな彼にライブの誘いが来る。彼としては思ってもみないラッキーだったんだ。

 そして、お面を被ったフランクとクララ、バンドメンバーと出会う。さらに、彼らバンドの作曲活動に参加する事になる。

f:id:kimerateiru:20151015125546j:plain

 感性を共感しながら創作活動ができる幸せをジョンから感じる。彼らの刺激から自分の感情の幅が広がる様な希望を持てる事は幸せな事だと思うんだ。

 

───隠れた音楽の才能は追い詰めないと表にでない。

 バンドの中心のフランクはいつもお面を被っていた。彼らは自然の中で色々な音を採取する。時には鳥になりきって演奏する。

 ジョンはフランクの言葉に刺激され作曲活動を謳歌していた。日々、彼の才能に惹かれて行く。徐々に、お面を被り続けている理由と才能の源泉に好奇心を抱く。

 フランクはあらゆるものから作曲のひらめきを得る。

 それは存在そのものに興味を持ち、愛しているからだ。その愛の表現がトーンカラー(音色)であり、メロディーになるんだと思うんだ。

 そしてジョンは、フランクが有名になるべきだと思うようになる。

f:id:kimerateiru:20151015125518j:plain

 

 しだいにジョンはバンドの中で存在を示したいと思う。才能の証明に努力しようとする。ジョンはフランクになりきって作曲する。しかし、その曲をフランクにアレンジされると別物になってしまう。

 それは、ジョンの曲に対するフランクの愛情表現なんだと思う。その事にジョンは気が付かない。真逆に捕え、否定されているように思える。

 

───夢だったよ。感性を共有できるメンバーと共に愛される音楽を創るのが…。

 彼らの曲は完成する。

 ジョンのSNSをきっかけにミュージクフェスの誘いが来る。でもその事で絆が薄れてゆく。ジョンはフェス受けに執着して愛される曲を提案する。今までは押し付けだと思い込んでしまう。

 誰よりもクララはフランクの変化を心配していた。毛糸の唄からかな。

 そして、バンドはバラバラになってフランクは失踪してしまう。

 クララはフランクの愛情表現に惹かれていたのだと思うんだ。だから、愛される為に作曲なんかするべきじゃないと思う。

 他人から認められるだけが幸せじゃない。自分の感受性に素直になれる環境と仲間こそが幸せなんだと思う。でも、他人から認められるパーティーに関心を示したフランクも認めてあげたい。

 そんな矛盾の中でクララはジョンに対する敵視は大きくなる。このきっかけにわずかな希望を感じたのだと思うんだ。

 でも、結果としては残念な変化となってしまった。すべての感情はナイフにこもっていた。チンチラは伝わらない。

 

───消えてしまったと嘆く。

 ジョンはフランクを除くメンバーを探し出し、自分の過ちを認め謝る。

 でも、フランクは見つからない。ジョンはSNSを利用してフランクを探す。ガセネタに振り回されながらもフランクを探し出す。

 ジョンは最高の音楽に結びつく苦悩があるはずだと彼を思うけど、フランクの才能は存在に興味を持ち美しさを見出し、それらを愛している事だと思うんだ。

 幼少期に幸せな家庭で音楽の才能が育まれたなら、自分だって幸せな家庭だったからフランクと同じ才能を育めているはずとジョンは疑って、認められないように思う。

 

───寄り添いたい気持ち。

 クララの愛情とフランクの感受性のバランスが絶妙でラストソングは感動的だ。

 フランクの唄う歌詞が、解読できない他人と解明できない自分、でもみんなを愛しているんだと感じる。そんなフランクの包容力に感動する。f:id:kimerateiru:20151015125624j:plain

 さらに、そのフランクの唄に聞き入るクララが印象的なんだ。

 そして、フランクの唄に共鳴してバンドメンバーは演奏する。

 

───やまない波のうねり…

 ジョンも何か美しい音色を愛して音楽を始めたのなら、それを信じて音楽で報われて欲しいと思う。どうか、愛情が憎悪にならない様に自分を解放できる様にと想うんだ。

やまない波のうねりの様に、心からの作曲衝動に素直になる事の幸せを想う。

 フランクがジョンの音楽を愛し、作曲活動に誘ったのだから自信を持ってほしい。

 PCとインターネットの発展のおかげで創作活動の敷居は驚くほど下がった。プロと同じ道具で創作活動できてしまうから、認められない才能に嘆いて認められる作品しか創れなくなってしまたり、ウケばかり狙ってしまう事もある。結果としてそれは成功だと思う。だから、何が楽しくて創作活動を始めたのか疑った時に観たい映画だと思った。

 

最後までお付き合いありがとうございました。