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シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解説。或は、落書き。

駻馬の眼差し

今週のお題「マイベストエントリー」

 

 絵本作家に憧れていた。

 絵本の自由さに惹かれて何作も創作したが絵本作家にはなれなかった。

 出版社や企業コンペに応募したけどダメだった。

 時には作品を投稿した企業から商品購入の催促もあった。何の為に描いているのか分からなくなった。

 描きたい衝動より、結果を出さなければと義務感だけが大きくなってしまった。世に出る事ない作品を創作する事に疲れ、応援と期待をしてくれた人々に対して罪悪感が残った。

 鼻先にニンジンをぶら下げて走る馬みたいだ。芝を荒らしながら走る馬だ。

 

〝インターネットがある時代は表現する場所があって良いなぁ〟TVで誰かが言っていた様な記憶がある。でも、創作活動に疲れていたから何も始まらなかった。

 

 そして、描きたい事が無い心に気付きながら描けない自分に葛藤した。

 そんな感情も薄れ、淡々と日々を過ごしている時に知人から映画のDVDを借りて観た。楽しい映画だった。お礼にとコピー用紙にコピックで映画のシーンを描いて感想を添えた。

 思った以上に喜んでくれて、感想用紙が欲しいとまたDVDを貸してくれた。

 社交辞令じゃなかったのだ。とても嬉しかった。そんな事が何回か続き、描く事のモチベーションが上がった。映画の内容を語る事で漠然とした感想に形が生まれた。

 

 ブログで映画を語ろう。シナリオを解体しながら、シーンの印象を描こう。

 そう思う様になって、映画るろうに剣心を観た。その時の衝動にまかせてブログを始めた。

 初めて観た時の印象を大切にしながら、シナリオに細かく感想を書いたら。どれもこれも良いシーンばかりでまとまらない。このシーンも、あのシーンも描きたいと思うほど美しいシーンばかりで、まとまらなかった。

 人の繊細な感情がいくつも絡み合い、触発されながら変化してゆくドラマの複雑さに驚いた。大切な感情だからこそ繊細なのだと改めて感じた映画だった。

 でも、まとまらないなりに何回か投稿を続けた。投稿回数が多い事が良かったらしく、るろ剣好きな方々が遊びに来てくれた。アクセス元ページの内容を見ると本当にるろ剣好きな方が来てくれている事を知り嬉しかた。始めたばかりのブログで検索に上がってこないページだからこそ、熱意を感じて嬉しかった。

 その後、金曜ロードショーるろ剣の放送をキッカケにたくさんの方がアクセスしてくれました。ありがとうございます。

 

kimerateiru.hatenablog.com

kimerateiru.hatenablog.com

 

 

 そして、森美術館での感想をキッカケにアート好きな方々を知る事ができました。

 

kimerateiru.hatenablog.com

 

 自分にはない美意識に触れる新鮮さがある。

 誰かの好きな事を知る事がこんなにも楽しい事とは知らなかった。今まで自分の美意識に固執して伝える事の喜びを知らなかったのだと思う。だからこそ、ブログで好きな事を伝えようとする方々に共感できるのだと思う。

 

 作文も作画も試行錯誤しながら捻り出してヘトヘトでしたが、とても楽しく投稿できました。だからこそ今まで続いたのだと思います。

 このブログに遊びに来てくれた方々、本当にありがとうございます。感謝しております。

 

 私の創作意欲には、個人的な意思は無いのだと思います。日常で取り込んだ情報と湧き上がる感情を混ぜこぜにして生まれてくる利己的なモチベーションがその正体だと思うのです。

 だから、個人的意思で出来る事は、そのモチベーションの為に感情をコントロールして、情報を取捨選択する事くらいです。

 そんな暴れ馬の様な美意識に乗った者でありますが、これからもどうぞよろしくお願いします。

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