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シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解説。或は、落書き。

同工異曲の猫

 

はてなから1年前を振り返ってみませんか?とメールが届いたので1年前と同じ構図で描いてみた。

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これが1年前です。人物がシンプルで表情が読み取りやすい。この頃は小さい画面の中で大雑把に構図と色彩の感覚を身に付けたいと思っていました。

 

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これが今です。複雑に描きこみ過ぎて表情が読み取りにくい。

知人からは「上手く描けてるけど、最近は生き物を描いているようだ」と言われてしまっている。…ディスられている。それでも、今はこの画風で描く事が面白いのです。

 

絵を描く事は、即興的な要素が強い。もちろん技術や修練が必要になってくるけど、描きたいという好奇心の方が肝心だと思う。表現したい事柄があり、その実現のために技術や修練が生きて成長するのだと思う。そして、表現はその時の感情に強く影響を受ける。嬉しい時は丁寧に曲線を描けるし、怒りを抑制している時は強めのためらい線が多くなる。

去年の秋に鑑賞した村上隆の円相図を思い出す。無我の境地にこそ絵を描く事の真理があるというのだろうかと感想を抱いた。過去に燃え尽きたのは努力した見返りを求めた為だと反省させられる。

 

自身の感情を忘れ、人物の表情から伝わる感情の機微を描く事に没頭する事が楽しい。

今、人物を描く事とは、感情を読み解き、表現し、確認する事なのだろうと思う。そうする事で人物を理解しようとしている。

だから、映画の登場人物は、共感して人物画を描ける題材として最適なのだと思う。

表現したい気持ちは気まぐれなので、数年後にはシンプルな絵柄になっているかもしれない。

 

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個人的には、心象表現をこんな色彩で抽象表現したイラストも面白いと思うのだ。言葉や音楽を使うことなく、絵だけで情景を伝えられる事はすごい事だと思います。その伝わり方が断片的や歪曲的であったとしても、その人なりの解釈で面白がってもらえれば描く価値はあるのだと思う。

 

kimerateiru.hatenablog.com