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シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解説。或は、落書き。

白い世界で燃える。:レヴェナント

 

※以下ネタバレ注意です。

 

映画“レヴェナント”では、描かれる大自然に感服します。

雪原広がる極寒の自然は美しくも冷酷さが際立ちます。無慈悲に命を奪う自然から、恐怖が描写されています。その自然の中で人々が生き抜く姿が描かれています。

 

ワンシーンで描かれる大自然への没入感があります。

その大きく過酷な自然の前では、人間に芽生える復讐の熱や命の炎など小さな存在なのだと感じます。

人は、過酷な自然環境から身を守る為に仲間と信頼し合います。しかし、その過酷さ故に我が身を守る事が優先され、仲間を裏切ってしまう事がある。そして、その裏切りから復讐心は芽生えてしまいます。

それでも、信頼し合う絆が描かれています。

大自然の中で人としてあるべき姿が試されているかのようです。

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今年に入り、雪崩によって多くの命が奪われる残酷な事故が起きてしまいました。残された家族や友人達には、あまりにも突然で悲惨な出来事です。残された人々を支える方々にも悲しみは伝わり、同じ年頃の家族環境の人々にも悲しみは伝わります。

1つの事故の悲しみは、想像以上に大きく広がってしまう事だと改めて痛感しました。

自然は美しく過酷です。美しく穏やかな自然だけを見て思上る事なく、人々は自然に対して謙虚である事が大切なのだと思うのです。

 

映画は人の想像力を育む力があります。

文字や画像よりも情報量の多い映像は、人の感性に対して直接的に状況を伝えます。

鑑賞する人々に臨場感を強烈に伝えるのです。

この映画で感じる大自然への恐怖は、人を謙虚にさせる感情なのだと思います。