シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解釈。或は、落書き。

メティエダールの時間

 

なだらかな意識に緊張感が生まれる瞬間があります。

 

2017年5月末の日本で発表された、シャネルのメティエダールコレクションの動画を観ていたら、パッと目を惹く華のある女性に見惚れて描いてみました。このコレクションでは、社交界のイメージと共に、ファッションのドコかにバラを身に付けていました。バラの表現方法に沢山の手法があって面白いショーでした。

 

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この女性はシルヴェスター・スタローンの二女、システィーン・スタローンでした。目鼻立ちにお父さんを感じます。

シルヴェスター・スタローンは、映画“ロッキー”や“ランボー”などで活躍した方です。

ロッキー・バルボアやジョン・ランボーです。渋い表情と筋肉大爆発のコンボが最高です。

 

このコレクションのメティエダールとは、芸術的な手仕事という意味があるそうです。

シャネルのデザイナーを務めるカール・ラガーフェルドらが、メティエダールに捧げたショーを発表しようと決意したコレクションなのです。カール・ラガーフェルドは、映画“イヴ・サンローラン”にも登場し、同じ時代を駆け抜けた人物です。

このショーのおかげで、職人さん達もモチベーションが上がり、職人技も守り伝えられていく事が感じられます。職人技が必要とされる喜びは、更なる技術の向上へ続くのだと思います。ひとつひとつ手作りで仕上げている事を想像すると、作品に対する愛情が伝わってくる様です。

手仕事とは、服飾の他にも絵画や音楽、写真、文章、映画など、人の想いと行動の結果です。

その手仕事の価値が、もっと大切にされる時代が訪れないかなと思うのです。

 

これから、芸術の分野においてもAIが活躍するのだと思います。画家のレンブラントを学習したAIが描いた具象画には驚きました。音楽や文章、映画の分野などでも人間が楽しめる娯楽を生み出すのでしょう。

具象画を描いたAIは、データの学習によって抽象画のような画を描く事も出来るのだと思います。しかし、日々、喜怒哀楽の落差の中で生きる人間の様に、抽象画を楽しむ事は出来ないのだと思います。

 

スカッと理解しやすい映画も好きですが、捉え方によって個人の感想に違いのある映画も大好きです。多方面の感想を聞く事で解釈の視野が広がり、その人の個性が理解できる気がします。

難解な映画は、印象的なシーンが心に引っ掛かったままで残り、時折思い出しては関連した事を思考してしまいます。感想をまとめる時間が長い時に感じる、心の内が整理されていく感覚がとても好きです。

 

誰もが楽しめる娯楽は、AIにお任せしてしまうしかない時代の波が訪れた時、人が制作する、気まぐれな感性を楽しむ手仕事が増えると良いなと思います。

少数派でも圧倒的に共感できる強烈な個性が認められ、楽しめる時代が訪れれば、もっと沢山の人が芸術活動の楽しさを共有できるんじゃないのかなと思うのです。