シッポノリンカク

映画好きで絵描き好きな曖昧模糊な記憶。又は、自由闊達な解釈。或は、落書きやネタバレ。

陽の光を浴びて、:Mr.ホームズ 名探偵最後の事件

完全な推理は、何度行っても同じ結論に至ります。しかし、回想は、意識に復元される度に歪められてしまいます。そして、再び記憶される。だからこそ悲しみや恐怖を受け入れ、幸福を膨らませる事が出来るのだと思います。そして、健気な絆が回想する勇気や喜…

白い世界で燃える。:レヴェナント

※以下ネタバレ注意です。 映画“レヴェナント”では、描かれる大自然に感服します。 雪原広がる極寒の自然は美しくも冷酷さが際立ちます。無慈悲に命を奪う自然から、恐怖が描写されています。その自然の中で人々が生き抜く姿が描かれています。 ワンシーンで…

バニラネコ(バニラを好む内なるネコ)

今週のお題「お気に入りのスニーカー」 プーマのスニーカーを手にしたキッカケはプーマだった。 スニーカーの側面内側にプリントされたプーマに惹かれた。灰色の生地に、土踏まずから爪先にかけて全身をバネに伸び上がる黒いプーマ。前足を縮め、後ろ足を大…

金の腕輪、銀の腕輪:仮面ライダーアマゾンズ・シーズン1

とうとう “仮面ライダーアマゾンズ”シーズン2の配信予定が発表されましたね。 シーズン1より5年後の世界が描かれているそうです。TV版で観たシーズン1が面白かったので楽しみです。 仮面ライダーアマゾンズは昭和版“仮面ライダーアマゾン”のリブート作品で…

青空は続くよ、どこまでも。:ROOM

※以下ネタバレ注意です。 優しさについて考えてしまう映画でした。 映画冒頭は、信頼の絆を感じる2人が描かれています。走り回る少年と、彼に微笑む若い女性。しかし、二人の生活する環境に違和感を覚えます。喜々とした少年を軸に走り回る部屋が映し出され…

ミルフィーユ仕立ての森

今週のお題「私のタラレバ」 冬の強い陽射の下、枯れ木の森を眺めて寒風に凍えた。 世界は森の落葉のような構造なのかもしれない。 刹那ごとに可能性が落葉のように舞い散り、幾重にも厚みを増す足下。人は、その森の結界を破り、選り抜きの落葉を拾い集めら…

笑みより此岸の情緒:カルテット第3話

※以下ネタバレ注意です。 TBS火曜ドラマ“カルテット”の第3話目の事です。すずめちゃんの変貌が見所でした。 何事にも笑うチェリストの女性、すずめちゃん。寝坊しても、洗濯物が雪にさらされても、ランジェリーが暖炉に飛び込んでしまっても笑ってるすず…

メガネより彼岸の景色:カルテット第2話

※以下ネタバレ注意です。 TBS火曜ドラマ“カルテット”の2話目に登場する別府君の個性が爆発しました。 カルテットとは、弦楽四重奏の事です。主に1st、2ndヴァイオリンとヴィオラとチェロの楽器で構成されます。それぞれ楽器の個性の音色が共鳴して1つの曲…

暗室での魔法:ミッドナイト・イン・パリ

今週のお題「恋バナ」 ※以下ネタバレ注意です。 ♪パァ~ラパラパァ~~…。っと、トランペットの音色を背景にパリの景色が次々と映し出される。木々の中に佇む石造りの建物。その街並みを行き交う人々。落ち着いた夜景、そして雨でしっとりと輝いた街角。ファ…

渡るカンヌのパルム・ドール:山田孝之のカンヌ映画祭

※以下ネタバレ注意です。 深夜ドラマ “山田孝之のカンヌ映画祭”は、とても面白いです。そして、実に刺激的です。 2016年夏。山田孝之さんと山下敦弘監督がカンヌに訪れるシーンから始まります。観光客で賑わうカンヌに2人はタキシードと蝶ネクタイという正装…

天気予報が語る事:ジョン・ウィック

※以下ネタバレ注意です。 ストイックな男はダークスーツが似合う。“ジョン・ウィック”は、そんな主人公のカーアクションとガンフーに魅力を感じる映画です。 つい惹かれてしまう車や銃の魅力。造形美の内側に、圧倒的な力の存在を感じてしまう事があります。…

賀正のダチョウ

今週のお題「2017年にやりたいこと」 新年あけましておめでとうございます。 このブログは主に映画と出会い、強烈なのにぼんやりとした曖昧な感情をつらつらと独り語りして言葉にしています。 去年も沢山の映画に出会いました。劇場での “シン・ゴジラ”は実…

道程の道標への事:ザ・ウォーク

※以下ネタバレ注意です。 なぜ絵を描くのか。なぜ歌を歌うのか。 なぜそんな絵を見せるのか。なぜこんな歌を聞かせるのか。 芸術表現とは理解されなければ狂気の沙汰です。 たとえ理解されなくても描きたいから描き、歌いたいから歌う。その衝動は直感的で、…

値踏みできない友情の価値:悪魔の手毬唄(1977)

来たる19日に新しい金田一シリーズの“獄門島”が放送予定であり楽しみです。 映像化された金田一シリーズは幾つも在ります。しかし、市川崑監督作品での石坂浩二さんの金田一像しか知らないのですが語らせて下さい。 今回の金田一耕助は長谷川博己さんが演じ…

フリダシへ戻る。じゃぁない。:ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声

※以下ネタバレ注意です。 声楽が好きな人なら、ボーイソプラノという言葉の響きだけで切なさを連想させてしまうタイトルの映画です。少年には変声期があり、高い声から低い声へと変化します。発声器官の成長に伴なって声質が変化します。そのわずかな時間の…

ラベンダーと御醤油とワタシの記憶:時をかける少女(1983)

※以下ネタバレ注意です。 記憶を疑い、現実を見失いかけてしまう錯覚を感じる映画です。 時をかける少女は小説をキッカケに映画やアニメ、ドラマ、舞台化されています。今回はその映像化第1作目の作品、1983年の映画“時をかける少女”です。 最近の記憶では2…

満員御礼の会場で熱を叫んだケモノ:シン・ゴジラ

お題「最近見た映画」 やっとこさ、9月に入ってシン・ゴジラを鑑賞してきました。上映から1ヶ月以上も経過しているのに会場は満席で驚きました。まだまだ人気なのですね。その日は男性割引の日だったので客層は男性ばかりと思っていたのですが、意外にも年配…

あらっ!入っちゃうんじゃないの?:人生スイッチ

※以下ネタバレ注意です。 “映画・人生スイッチ”のオープニングクレジットに引き込まれました。 この映画は6話のショートストーリーで構成されています。 1つ目のストーリーが終わり、オープニングクレジットが始まります。それは音楽と共にたくさんの動物達…

笛の音と月と、:合葬

以下ネタバレ注意です。 “映画・合葬”は幕末に将軍と江戸市中を守るために結成された彰義隊に関わる3人の若い男達の話です。歴史上、彰義隊は上野戦争へと飲み込まれていきます。その若い命の想いが描かれ、作品全体はどんよりと暗い照明が印象的です。その…

先生も揚げパンが大好きです。:きみはいい子

今週のお題「映画の夏」 ※以下ネタバレ注意です。 みなさんは映画のエンドクレジットを最後まで見ますか?私はエンドクレジット中に、色々な感想や終劇後の展開を想像します。だから、エンドクレジットの選曲にはセンスを感じます。 “映画・きみはいい子”は…

道半ばの男達の事:るろうに剣心

今週のお題「映画の夏」 以下ネタバレ注意です。 前回、映画・るろうに剣心の巻町操を描いたら四乃森蒼紫が描きたくなったので描いてみました。今のところ3部作の映画なのですが、続編を期待しています。夏から秋への季節の変化と人々の心情の変化が共鳴する…

同工異曲の猫

はてなから1年前を振り返ってみませんか?とメールが届いたので1年前と同じ構図で描いてみた。 これが1年前です。人物がシンプルで表情が読み取りやすい。この頃は小さい画面の中で大雑把に構図と色彩の感覚を身に付けたいと思っていました。 これが今です…

先生の白い車:くちびるに歌を

以下ネタバレ注意です。 芸術で誰かを幸せにする事ができるのだろうか。映画・ “くちびるに歌を”では、その葛藤が描かれています。 純粋な気持ちで芸術活動を始めたのに、いつしかその行為に戸惑い迷ってしまう。経済活動や競争社会の中で芸術は自由を見失う…

タイムライン上の好奇心:ポンピドゥー・センター傑作展

人は昔から絵を描き、表現して何かを伝えようとしてきました。 ラスコー洞窟の壁画が現存している事から、絵画に対する興味は太古から続いています。そして、絵画の技術は年々進歩し、写実的に表現されて現在でも人々の感性を刺激しています。 しかし、近現…

乾いた熱い風に吹かれてみよう。

今週のお題「2016上半期」 じっとりと湿度の高い日々が続いている。まだ生乾きの残るシャツにドライヤーの風を当てると、湿気と共に心地良い香りが広がる。柔軟剤の香りだ。サラリと気持ち良いシャツは気分も気持ち良くなる。 では、思考の湿気を吹き飛ばす…

お見事な行間:真田丸 のぼうの城

以下ネタバレ注意です。 大河ドラマ“真田丸”は、24回「滅亡」でとうとう北条家滅亡まで進んだ。 その劇中、北条討伐の過程である忍城攻めで石田三成が苦しめられる。 小田原で、昌幸たちが降伏した北条氏政の延命と武士(モノノフ)としての矜持を共感してい…

ふたりの色彩:少女革命ウテナ 29話

今週のお題「雨の日グッズ」 以下ネタバレ注意です。 ワイパーの音が印象的なシーンがある。 その作品は、テレビアニメ、少女革命ウテナの29話に描かれている。 少女革命ウテナは、超現実的と抽象的なアニメ演出で御耽美な世界観を描き、実に間口の狭い作品…

無理矢理に剥かないで:6才のボクが大人になるまで

映画・“6才のボクが大人になるまで”で描かれている家族に釘付けになってしまった。 鑑賞しはじめて少し戸惑ってしまう。ストンと時間が飛んで、新しい展開が始まっては終わるからだ。新しい展開についての回想はない。淡々と、ぶつ切りにされた日常が時間列…

赤いウレイと緑のイカリ:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

映画、アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンでは、トニーの憂いから生み出される力の存在を描いている。 最も印象に残った存在はハルクバスターだ。アイアンマン、トニー・スタークとハルク、ブルース・バナーの憂いから開発された。怒りで制御不能のハ…

足元の小さな英雄:AIR MAX カスタマイズ

今週のお題「わたしの一足」 靴は消耗品と考えているので、気に入った一足でも履き潰して捨ててしまいます。 靴は捨てたら買い足す具合です。新品を購入する時は、コレと狙いを定めてお店に行きません。靴が必要なその時にお店へ出向き、必ず試し履きして購…